「冬のサクラ」は新たな形態なのか

この2週ほどTBSの「冬のサクラ」をなんとなく見ているが、これが純粋なラブストーリーなのかマーケティング的な要素を集めて作り上げたドラマなのか、良く分からない。
日曜劇場『冬のサクラ』|TBSテレビ
パッと見はガチガチの恋愛ドラマなのだが、よく見ると、どこそこに仕掛けがあるような気がして素直に見られない。一番の理由は、そのストーリー展開だ。
現状に不満を持つ主婦が、年下の一途な男性に出会い人生が変わっていくという展開は、なんとも主婦向け。なおかつ、主婦層に人気がありそうな草磲剛と久々にドラマに戻ってきた今井美樹。そして、韓流ドラマを思わせるような現実離れした展開。いずれも、要素としては主婦向けの仕掛けが随所になされているように見えないこともない。
ドラマのメインターゲットがF2層にシフトしている現状を見れば、ゴールデンタイムのドラマは、若者の恋愛群像ではなく、メロドラマっぽいストーリーが主流となっていくのかもしれない。