ガヤ芸人

「アメトーク」のテーマは“ガヤ芸人”。テレビに欠かせない、ひな壇トークの構造をわかりやすく解説するという意味で、きょうの内容は秀逸だったと思う。ひな壇の一段目には、中尾彬柴田理恵・YOU。二段目には、勝俣州和や旬の若手芸人。三段目には、ガヤ芸人。という話にはじまり、場の盛り上げまで、大変わかりやすい解説だった。ホトちゃんの「思い切っていけるわ」という一言がまた秀逸。これがガヤ芸人の存在価値を雄弁に表す発言だと思う。
しかし、一つだけ感じたことは、「東京の番組は、こういった予定調和のものが多いがゆえに、視聴者がつまらないと感じるのではなかろうか」ということ。いまのテレビは大きくなりすぎたがゆえに、こういった安全装置が取り付けられ、そしてそれを視聴者が見切っているがゆえに、つまらなく感じているのではなかろうか。
アメトークの作家さんたちは、きっとテレビのことを分かっているがゆえに、こういった内輪受けの内容を承知でやっているのだろうなあと思う。