桂米団治

政治家の二世、三世が議論となる世の中、「情熱大陸」で世襲の厳しさを見た。
五代目桂米団治を襲名した桂小米朝が、きょうの主役。真面目そうで、品がよさそうで、華やかな雰囲気がある米団治さんが厳しいプレッシャーに苦しみ、襲名披露公演を迎えるというアウトラインだが、親の七光というのは、芸事の世界においては、スタートラインではプラスであろうとも、年を経るに従ってマイナスに働くという厳しさを感じた。実力を問われるということは、厳しいことなのだ。きょうの情熱大陸は、本当に面白かった。
番組を見ていてい思ったのだが、きっと、政治家の場合も先代と比較していくということが必要であるのだろう。二代目で出馬するときは、襲名披露なんかやるといいのではなかろうかと思うし、政治記者は先代と比べての批評などをどんどんやっていけばいいと思う。「麻生さんは吉田茂と比べて演説がイマイチだ」「福田の二代目は思慮が足りない」「小泉は先代が大きいから、4代目は〜を襲名披露するのは大変」なんて批評記事を書いていけば、稼業が政治家というのも大きなプレッシャーとしてのしかかり、ひいては自らをレベルアップしていく糧になったりしないかなあ、なんてことを少し考えた。