沸騰都市ロンドン

NHKスペシャルの「沸騰都市ロンドン」を見た。
世界は大きく動いていて、都市間の競争は激しくて、世界はまさにグローバル化している。とんでもない連中が覇権を目指して世界中で競っている、そんな印象だ。チェルシーマンチェスター・シティといったサッカーチームやロシア人社会を通じていまのロンドンを切り取ったような内容だったが、入り口としてわかりやすく、そして移民のエネルギーというのが充満しているのが感じられた。今のロンドンは、そんな空気で包まれているのだろうか?
これから、もっともっと競争は激しくなる。かたや高齢化を迎え、若者のエネルギーが内向きになりつつある日本。我々のような地方都市に住む人間にとっては、世界との争いなんてものはあまり意識することはないが、なんだか世界はとんでもない方向に進んでいっていると感じる。
番組の最後で、現職市長が移民の制限を掲げた新人候補に敗れたことに触れていたが、これもまたロンドン市民の気持ちはよくわかる。誰だって、よそ者に富を奪われるのはいい気はしない。よそから新たな血を入れることによって繁栄を得ようとしたロンドンは、もう止まれないのだろうが、日本にこんな真似ができるだろうかと思うと、日本には少々無理があるような気がする。日本の進むべき道は、いったいどんな道なのだろうか。