芸能人とツイッター

山本太郎原発に関するツイートに続き、高岡蒼甫ツイッターへの書き込みでひと騒動巻き起こしているようだ。
私の個人的な意見ということで韓流ドラマについての意見を言うならば、CXのやっていることは理に適っているのではないかと思う。
まず、CXの番組編成は、非常に有能ではなかろうか。視聴率の細かいデータがないので確実なことは言えないのだが、CXならばF1層(20歳〜34歳女性)の視聴率は高いと思うので、おそらくF2層(35歳〜50歳女性)が取れるコンテンツである韓流ドラマを編成することは、それほど大きなリスクでもないし、世帯視聴率狙いでまずまず結果が残っているのではなかろうか。純粋に営業戦略や視聴率戦略という視点で見れば、間違いない戦略なのだろう。
個人的なイメージでいえば、ローカル局の場合、この時間帯は「水戸黄門」や「はぐれ刑事純情派」みたいなドラマが視聴率が高いイメージがあるが、これらはすべて高齢者層向けのドラマ。ローカルとキー局の編成方針は全く違うものだろうから、ビジネスとして見た場合に、韓流ドラマはいいソフトなのだろう。


逆に、韓国嫌いの人から見れば、韓国ドラマが気に食わないのだろうが、それは勝手にネット上で騒げばいいだけの話。基本的に、14時台〜16時台には在宅していない人が多いので、この時間の番組編成にそれほど興味はないと思う。そもそも、韓流ドラマが嫌いなら、「ミヤネ屋」でも見ておけばよい。


このニュースの問題点は、コンテンツの制作能力と編成戦略が混同されているところではないかと思う。恐らく、日本の放送局で自社制作100%という局はないと思うし、なにも韓流ドラマを2時間続ける必要はないかと思うが、じゃあ自社の再放送ドラマがいいかというと全員がそう言うわけではないだろうし、たとえば関テレが全国ネットで上沼恵美子の番組を放送しても関東の人は見ないだろう。あくまでも、チョイス可能な選択の中で、多くの人が見てくれそうな番組を放送するのがTV局の仕事ではなかろうか。


さらに言えば、問題点の一つは、高岡蒼甫という俳優自身のITリテラシーの低さもあると思う。私自身は韓流ドラマは見ないので、個人的な趣味嗜好として韓流に対する過剰感はあるが、それはあくまでも個人的な感覚。覚悟の上でのツイートなのだろうが、一般的な感覚でいえば、彼程度の俳優なら、この程度の発言で干されてもしょうがないのではないか。