日本酒の神

きょうの「プロフェッショナル」は、素晴らしい杜氏の姿を追った、なかなかの傑作であった。
「日本酒造りの神」みたいな表現だったと思うが、日本酒造りに懸ける想いが半端なくすごくて、これぞプロフェッショナルという感じの職人さんであった。きっと、多かれ少なかれ、日本酒や焼酎などを作っているような、蔵元で働く人たちってあんな感じなのだろう。30年にわたって気温や湿度を記録したノートや、夜中にも関わらず酒の工程を見守る姿には、職人としてのプライドと意地が見えた。きっと、報酬や手間など関係なく、自分の追い求めるものが出来上がらなければ気が済まない人なのだろうと思う。
そして、番組の合間合間に挟み込まれる美しいカットの数々。たとえば朝もやに煙る酒蔵や麹菌を振りかけるときの杜氏の表情など、幾つもの美しい画が、番組のクオリティを確実に上げていたのではないか。
今回の「プロフェッショナル」、これまでの作品の中でも最高傑作のうちの一つだったと思う。
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/100309/index.html