10年後も生き残るクラブ

最近、毎号のように買っている「サッカー批評」の最新号を読んだ。以前は「sportiva」をよく読んでいたが、最近はミーハー路線に振れ過ぎだと思うので、こっちにシフトしている。この雑誌は、なかなか読みごたえがあると思う。
で、内容のどこが引っ掛かったかというと、各地方クラブの現状を取材した記事の数々だ。特に、湘南ベルマーレの常務に就任したという左伴さんのインタビュー、水戸ホーリーホックFC岐阜の現状リポートは、なかなか興味深かった。地方在住の一サッカーファンとしては、各クラブの苦しい現状が他人事とは思えない。放送局も広告料収入で食っているから、サッカークラブの構造と近いと感じるのかもしれない。
京都市圏に住んでいると、地方の現状が本当に見えないと思う。なぜなら、実感が伴わないからだ。Jリーグの人気に陰りが見えるなんてことを言っているのは都会の人だけで、各県ごとにJを目指すようなクラブがある今は、その地方のJクラブ(もしくはJを目指すクラブ)の動向というのは、意外と報道されていたりすることも、都会にいる人たちには実感が伴わないことの一つではないだろうか。各クラブには、苦しい中でもなんとか頑張ってもらって、それぞれの地方でスポーツ報道の主役となってほしいと思う。