ベッキーの素顔

今晩、ほぼ初めてといっていいくらい、まともに「金スマ」を見た。きょうのメインの一人はベッキー。まさにTVの申し子ともいうべき彼女の、素晴らしいプロ意識を見て、感動と同時に恐ろしさすら感じた。何事にも仕事優先で、年頃の女の子であれば普通の気持ちである恋愛感情すら封印しての日々であろう現状は、まさに仕事にとりつかれていると言ってもいいくらいだ。あれは一種の仕事中毒だと思う。
我々の身近にも、仕事優先で物凄く優秀な人というのはいるものだが、そういった人たちは例外なく、標準レベルの人間にはマネのできない、仕事に対する想いを抱えている。ベッキーも、きっとそんな人なのだろう。
とはいえ、ふと番組中で見せたベッキーの涙には、なんとも言えない切なさや健気さを感じて、思わずグッときた。「心と頭にズレがあると、涙が流れてしまう」という大竹しのぶの言葉に、人生の先輩としての重みを感じた。
人は無理を重ねれば、きっといつか、何かが壊れると思う。ひょっとすると、ベッキーはそんなことに気付かずに、心のどこかを壊してしまうのではなかろうか。(まあ、私が心配する筋合いはないのだけど…)
しかし、トップを走る人には、それだけの理由がある。「好き」という想いや「負けず嫌い」という言葉だけではない、心の底から湧き出す欲求みたいな業みたいなものを感じてしまう。