地デジチューナー給付へ

やっぱりな、という感じだろうか。最初っからこうしてくれればよかったんじゃないかと……。

総務省の情報通信審議会の情報通信政策部会は23日、2011年7月24日に地上アナログテレビ放送が終了し地上デジタル放送に移行することに伴い、生活保護世帯(06年度末で約107万世帯)に地デジ対応の専用チューナー(約5000円)を現物給付する答申をまとめた。必要があれば屋外アンテナの改修(約3万5000円)などを無償で行う。「貧困世帯でも災害情報などテレビの情報伝達機能を維持するためには支援が必要」と判断した。総務省は09年度から3年間で対象世帯への配布や工事を行う方針だ。
(中略)
地デジをめぐっては、増田寛也総務相が9日、経済的弱者支援のほか難視聴対策や相談窓口の設置などに総額約2000億円の総合対策を09年度から約3年間で実施すると発表した。今回の答申はこれと連動したもので、都市部のビル陰などでデジタル放送の受信が困難な施設の改修支援▽難視聴地域向けの衛星放送実施▽高齢者など視聴者の相談に応じる窓口を全国に設置する−−なども盛り込まれた。【毎日.jp】

どうせなら、今すぐにでも実施して、アナログ放送の全廃を一刻も早くしてほしい。報道や制作の現場で、手間のかかる仕事の一つは4:3の画面と16:9のサイズを意識することだ。記者やディレクターはもちろんだが、大変なのはカメラマン。サイズを意識した画作りは大変だろうし、もちろん放送の際には、SDかHDかを確認して電波に乗せられる状態で編集しなければならない。
「放送のデジタル化」というと、設備投資ばかりが話題になるが、ちょっとした手間が以外と面倒だったりする。こういうのは、さっさと次の制度に移行して行く方が、意外と混乱も少ないのではなかろうか。