エフエム群馬が放送倫理違反

ラジオ局では初めての勧告とのこと。一方の当事者にしか取材しないのは、やはり問題であろうと思う。

エフエム群馬のニュース番組が07年12月に扱った傷害容疑事件を巡り、書類送検され不起訴処分になった群馬県行政書士会の幹部が名誉を傷つけられたと同局に訂正放送などを求めた問題について、「放送と人権等権利に関する委員会」(放送人権委員会、委員長・竹田稔弁護士)は1日、同局による当事者への取材が不足しており、「放送倫理違反があった」とする見解を発表した。
(中略)
不起訴処分となった後、県議会で同幹部の処分を求める陳情が不採択となったのを契機に同局は報道したが、幹部本人には取材していなかった。見解では、不起訴処分になっていることや、同行政書士会内部に複雑な事情があったにもかかわらず、本人への取材をしなかった点を問題視した。【asahi.com

なにが問題かといえば、取材内容ではなく、取材し報道する過程に問題があったということであり、個人的には、これは倫理違反なのだろうか、と疑問に思うところもある。放送倫理には「正しい取材方法」というのも含まれるのだろうけど、こんな委員会に注意されるというのは、マスコミ人としてある意味屈辱なのではなかろうか。