古館伊知郎にがっかり

ACLのあと、チャンネルはそのままで「相棒」を見続けたのだが、特筆するようなことはなし。初めて見たが、まあ可もなく不可もなくだと思った。私は東映枠の「京都迷宮案内」のほうがこなれていて好きだ。
そして、そのままつけっぱなしのテレビは「報道ステーション」に。


古館伊知郎のあまりのひどさに驚愕したのは、法人2税に関する特集のVTRを見終わった後のコメントだ。
福祉の予算に苦しむ例として取り上げた長崎と、特に努力もしないで税収が入ってくる品川区の比較が終わった後に、何を勘違いしたのか、「消費税の税率が増えて、定率減税が無くなった、負担感の増大が気になる」などと、どうでもいい紋切型のコメントをかましてくれた。
ああいう場面で何を発言すべきかを考えれば、普通なら「本社があるだけで税収が増える現状の仕組みは正当なのか?」とか、「地方で暮らす人の生活は危機に瀕しているんじゃないか?」なんてコメントするべきで、負担感の増大についてのコメントは筋違いもいいところ。都市部だけがいい思いをする今の仕組みがどうなのか? ということが論点なわけで、つまらない正義感はまったく必要ない。
仮にも高視聴率番組のキャスターが、問題意識を全く持っていない発言をしていると、なんだか悲しくなる。東京周辺に住む人にとっては他人事なのだろうが、地方に住む人間からするとなんだか悲しくなるし、結局本質がわかってないんじゃないかと思うと、どうも腹が立つ。