インターネットに対する見方

先日、取材の帰りにカメラマンなどと2ちゃんねるの話をした。
2ちゃんねるのテレビサロン板を見ていると、だいたい各県のテレビについて語るスレッドがある。ローカル局の話題といえども、話(というか書き込みやね)をしてくれる人はいるようで、話題がなくなることもない。実際に見ている関係者というのは少なからずいて、私もまあその一人だ。
で、話をしていて共通した意見が、「わざわざ書き込むエネルギーはすごいよ」ということ。
もっとも、表現できる場が確保されている人間は、そのことについて鈍感になっている。私が支社に勤務していた時代には、やはり言いたいことがあっても表現できることが少なかったから、この人たちの気持ちがわからないこともない。このあたりには、制作者として育ってきた人間とサラリーマンとして育ってきた人間の違いがあるのかも知れないということを感じた。
そして、もうひとつ感じるのが、われわれ社員や関係者でも知らないようなことがいろいろと書かれていること。会社の成り立ちや過去の自社番組、アナウンサーのキャリアなどについて書かれていることを見ると、「本当に良く知ってるなあ」と感心する。本当に感心するのが3〜4割くらい、あきれるのが6〜7割くらいだが……。
ただ、たとえ自社の悪口でも、意見が聞けるということが個人的には本当に有難いし、他社のことも含めてマーケティングの一つとして参考になるかなとは思う。東京制作の番組を全面的に礼賛する姿勢には疑問も感じるし、アニオタの意見はまったく参考にならないので、2ちゃんねるの意見は、決して多数派の意見とは受け取らないけど。