関テレの電波停止について

ようやく着地点が見えつつある「あるある大事典2」の内容捏造問題。これが行政としての結論ということなのだろうか。

関西テレビが制作した「発掘!あるある大事典2」のねつ造問題で、菅義偉総務相は30日、同社の千草宗一郎社長を総務省に呼び、行政指導で最も重い「警告」を伝えた。「放送法違反を再度生じた場合は、法令に基づき厳正に対処する」とし、放送局に発動されたことがない電波法に基づく電波停止の行政処分に言及した。関西テレビに、再発防止の具体的な措置を1カ月以内に報告し、実施状況を3カ月以内に報告するよう求めた。
放送法は「報道は事実をまげない」と定め、違反した放送局への行政指導では「厳重注意」や「警告」がある。さらに重い措置として電波法に基づく「電波停止」や「放送免許の取り消し」の行政処分がある。同省は今回、行政処分も検討したが、同社が27日に提出した最終報告書でねつ造やデータ改ざんの事実や経営責任を認めたことから警告にとどめた。
総務相は千草社長に対し、「長期間にわたって事実と異なった放送が行われてきたことは、国民の信頼を裏切るもので極めて遺憾」と述べた。
放送局への警告は今回で3回目。(以下略)(MSN‐MAINICHI)

今回の問題にとどまらず、NHKの受信料に関する議論も含めて、この菅義偉という大臣はどうも気に食わない。自分の得点を稼ごうとする意図が見えているような感じだ。
もちろん、関テレが「あるある」に関してとった態度は弁解の余地なしだと思うが、行政が権力を振りかざそうという態度は、どんな時でも非常にみっともない。マスコミに対して強い態度をとることで安倍内閣への支持率を上げようなどと考えているのかも知れないが、はっきり言ってムダではないか。
いずれにしろ、そのうち他のテレビ局も行政処分になりそうな気がするけど。