地方住まいの実感

私は雑誌「SPA!」をよく読んでいるのだが、
今週号の「これでいいのだ!/坪内祐三&福田和也」は面白かった。
地方ではSEXするしか楽しみはない、みたいな話をしていて、
文化論的に夜這いという行為について語ったりしているのだが、
現在の社会学的な地方考察としては、面白い視点からの考察だと思う。


なぜそんなことを考えたかというと、
この4月、東京支社勤務から本社勤務になって、
私自身の感覚も「東京の人に近いことになっていたんだなあ」と感じることがあるからだ。


例えば、地方には20〜30代の独身という人種はあまりいない。
東京ならそんな人種は腐るほどいるが、地元繁華街では、若者といえば高校生がよく目立つ。
それがなぜかはよくわからんが、少なくとも、独身の若者の存在感はあまりない。


東京にいると見えないが、日本の地方都市はどんどん活気がなくなっていると感じられる。
これが格差社会というものなのだろうか?
地方出身のエリート学生が官僚になって出世する、というような仕組みができない限り、
この格差はもっともっと広がっていくのではなかろうか。
そんな気がしている。