民放連の大会

民放連の大会が大阪であっているらしいのだが、
新聞社によって、報道スタンスが微妙に違うのが興味深い。

TBSと楽天経営統合案をめぐる攻防の最中、大阪市で開かれた民間放送全国大会で2日、「テレビとインターネットの融合に向けて」と題するシンポジウムがあり、インターネット企業トップやテレビ局幹部らが議論した。テレビ局の番組制作力や消費者への影響力に魅力を感じるネット企業側と、動画配信の枠組みを自らつくりたいテレビ局側の思惑の違いが際だった。

 ヤフーの井上雅博社長は、「技術的に通信基盤で番組を流せるようになった結果、情報の流通業でもあるネット企業がテレビ番組を使いたいと考えるのは自然な流れだ」と指摘。インデックスの小川善美社長も「新しいネット企業は、いい番組や情報を持っていても世間に知ってもらうのが難しい。テレビの消費者に訴える力の大きさもネット企業にとっての魅力だ」と話した。

 東大大学院の西垣通教授は「ネットを使えば、クイズや討論の番組などで新しい形が生まれる可能性もある。今のテレビに代わり、簡単に放送にもネットにも接続できる新しい機械が出てくれば、放送と通信の融合は一気に進むだろう」と述べた。(asahi.com)

国内最大のインターネット検索・ポータルサイト「ヤフー」の井上雅博社長は2日、大阪市内で開かれた第53回民間放送全国大会のシンポジウムで、「テレビとインターネットは使い方も見方も違うため、連動はあるが融合しないと思う」などと発言、TBSとの経営統合で「通信と放送の融合」を打ち出した楽天の姿勢を間接的に批判した。

 大会は全国の民間放送局203社が加盟する日本民間放送連盟(民放連)が主催。井上社長はテレビとインターネットの融合をテーマにしたシンポジウムにパネリストの一人として出席し、「利用者の立場からすると、特定の(放送局の)ものしか見られない(ネット上の)コンテンツは不便だ」などと語った。(MSN-mainichi)

朝日新聞が「ネット企業がテレビを使いたい」と書いているのに対して、
毎日新聞は「特定のTVしか見られないのは不便」と書いているのは、
読者からすると、受け取るイメージが違ってくると思うのだが。