株主構成

一方で、この問題は難しいことを沢山含んでいると思う。

 フジテレビ系列の福島テレビ福島市)株式の50%を福島県保有し続けている問題で、佐藤栄佐久知事は18日の記者会見で、「県が保有していないと、親会社がどこかに行った時に、福島テレビも行ってしまう可能性がある。中央に支配されない独自のマスコミがあってもいい」と、県が株式を保有することの意義を強調した。

 佐藤知事は福島テレビについて、(1)かつて県民テレビと呼ばれていた(2)難視聴地域のカバー率が県内民放局で最も高い(3)昨年の株配当が約2100万円あった―などの特徴を挙げ、「福島テレビ株は県民が持っている株だ。株主と報道機関との関係については、見識を持ち最大限努力している。その関係を続ける限り、県民が株主の会社があっていい」と主張した。(中略)


 福島県では民放局の開局が全国で最も遅れていたため、県が1億7500万円を出資して福島テレビの株式の半分を取得し、開局させた。自民党県連は、県による株式の大量保有の是非などについて検討を始めることを決めている。
河北新報
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051019-00000003-khk-toh

自治体が株を50%持っているというのは、誰が見ても、マスコミとしてよろしくないだろう。
「放送の公共性」なんて事を言い出す前に、
マスコミ各社は自らのことをちゃんと考えた方がいい。
いざという時にフジテレビやTBSが言う「放送の公共性の維持」という言葉は、
ふだんからそれを維持する努力をしてないと、説得力を持たない。


FTVに限らず、他の局にも似たり寄ったりの問題はあるだろうし、
マスコミ企業と株主構成の問題は、今後もっと議論されるんだろうなあという気がする。