白線流し

消化不良な感じもあったので、家に帰ってきて、次は「白線流し」SPを見た。
この作品も、私はリアルタイムで放送していた時から好きなドラマだったので、
都合により見られなかった今回のスペシャルも、きっちり録画して見た。


今回見ていて思ったのは、「みんな大人になったなあ」というリアルな感情だ。
まどかが子育てのストレスでつぶれそうになり、
慎司(こういう字なんやね)が家族のために警察を辞めるくだりなんて、ほんとに身につまされる。
未だにアルバイト生活の冬美にも、きっと本人には焦りがあるだろう。
うまくいかない日常や何とも言えないもどかしさが、
きっと白線流しの魅力だろうなと思う。
そんな中、渉が家庭を築いていると思いきや、
嫁があっさりなくなってしまうというのはちょっとびっくり。


あと、園子と優介の婚約話もあっさりなくなってしまうというのも、彼が不憫に思えてならない。
優介と園子が結婚するというのも、それはそれで許せる気もしたんだが。


いくつか不満もないことはないが、
最後、渉が園子の胸(というか肩か)で泣いているシーンに、彼の成長振りが感じられた気がする。
「やはり白線流し白線流しだったな」と思えた。
いい意味で、このドラマはやはりファンタジーだ。


それにしても、回想シーンを見ていると、時の流れの速さを感じてしまう。
長瀬智也酒井美紀も他のみんなも、高校生の頃の映像が、ものすごく若い。
映像というのは、時として残酷なまでに正確な記録をするものだと思いしった。


あのドラマを見ていた頃は、私は既に高校生ではなかったけれど、
その頃の自分から10年も経ったかと思うと、なんだか、時の流れの速さを感じてしまう。
(このドラマを演出していた岩本仁志氏も、今は日テレだしなあ……)
白線流し」というドラマは、
ドラマの中の彼らとキャスト陣が共に成長しているように、我々もそれぞれ歳を取っていることが実感してしまう、
見終わった後に余韻が残るドラマだ。


白線流し」公式サイト
http://www.fujitv.co.jp/hakusen/index.html