山南…
山南が、とうとう死んでしまった。
「新撰組」33話である。
山南があまりにも静かに死んでしまったので、
あくまでも、日常のひとつのエピソードとして、
そして、日常にしては、あまりにも悲しすぎる出来事として描かれていたと思う。
最後に、近藤と土方が二人で肩を並べて号泣するシーン。
あのシーンは、ほんとに泣けた。土方は、悲しい時に泣ける男だった。
改めて言うことではないが、三谷幸喜はコメディではない脚本も書ける人なのだ。
それを書くのは好きじゃないんだろうけど。
ふと思い出したのが、「振り返れば奴がいる」。
この時も、織田裕二と石黒賢の二人の対決は素晴らしかった。
山南役は本当に「おいしい」役だった。堺雅人はラッキーだったんじゃないかな?
あとは、明里役の鈴木砂羽が、ちょっと「オトナ」すぎたのではないかと…。
鈴木砂羽さん、いい女優さんだと思うし、とても可愛らしい女性を素晴らしく演じたと思う。
ただ…。
良かったとは思うんだけど、
やっぱりあんな大人っぽい人が、お茶屋に売られてくる女性を演じるというのは、
根本的に無理があると思うんだよなあ…。
麻生久美子のおりょうと鈴木砂羽の明里が、入れ替わった方がいいと思ったんだけどなあ。