M-1グランプリに新たなスター

毎年必ず見ているM-1グランプリ。今年はかなり面白かった。特に、優勝したパンクブーブーは2本とも笑える漫才で、島田紳助のコメントと同じく、迷う余地はあまりなかったと思う。圧倒的な優勝だった。
パンクブーブーの2人は、仲間内では評価が高かったらしいが、私は見たこともなかったし名前も聞いたことないコンビだった。結成9年目で悲願の決勝進出から優勝まで、大変ドラマティックな筋書きで、M-1ってやっぱり、素晴らしいスター発掘システムだと思う。個人的な印象としては、漫才が面白いのはもちろんだが、なんだか人の良さげな、人間性が出ているような漫才で、どぎついネタやくだらないネタではなく、ゴールデンタイムの番組で安心して見られる漫才だったと思う。見ているこっちが、なんだか応援したくなるようなコンビだと思った。
一方、笑い飯も1本目の鳥人漫才はめちゃくちゃ面白かったけど、2本目のチンポジは、ちょっとないかなあ。優勝してほしかったけど…。敗者復活→決勝進出のNON STYLEも、やっぱり上手いというのを確認するための場でしかなかった。やっぱりこのコンテストは、2連覇はさせるべきものではないだろう。そのほかでは、ハライチの二人も面白かった。あの坊主頭の彼はめちゃくちゃ面白いなあ。
まあ、今回あらためて思ったのは、M-1向きのコンビとそうでもないコンビがいるなあということ。ナイツにしろNON STYLEにしろ、テンポの良い漫才がやっぱり優勢で、独特の間やテンポを武器にしたコンビは不利だなあと思った。南海キャンディーズなんか一生優勝できないだろうし、ハリセンボンもこの部類に入るだろう。
もうひとつ、あらためて思ったのは、私の得点の基準が、どうも中田カウスに近いということだった。ちょっとオッサンよりということなのか(笑)