空気が読めないTBS

きのう、見事に新チャンピオンとなった亀田興毅内藤大助のタイトルマッチは高視聴率だったようで、TBSにとっては何よりといったところか。

 亀田興毅(亀田)が内藤大助(宮田)を破った29日の世界ボクシング評議会WBC)フライ級タイトル戦のテレビ平均視聴率は関東地区で43.1%、瞬間最高では51.2%に達し、放映したTBSによると今年の全局、全番組の中で最高となった。
 TBSによると、国内のボクシング中継では現行の調査方法が導入された1977年以降で歴代2位の平均視聴率。
(中略)94年12月に薬師寺保栄辰吉丈一郎が対戦したWBCバンタム級王座統一戦は39.4%だった。【時事通信

ただ、やっぱり気になったのは亀田興毅の取り扱い方法。
朝から昼、夕方そして夜と、TBSの番組に出ずっぱりだったように思うが、TBSは一体、どれだけ世論を読めていないのかと思う。亀田はもはや、そんなに人気はないよね? 


たとえば夕刊フジの記事にあった、こんな話題。

 「こういうことが起こるなら、もう2度とTBSとは仕事をしない」
この一戦でリングアナを務めた富樫光明氏(38)は試合後、怒り心頭で格闘技ジャーナリストの片岡亮氏にお粗末な内幕をぶちまけた。
 富樫氏はJBCのライセンスを受けた公式リングアナで、日本で行われる多くの世界戦を10年以上にわたって手がけてきた。富樫氏がこの日、最初にTBS側に不信感を覚えたのは、王者と挑戦者が入場する際に俳優の小出恵介がアナウンスを務めたこと。富樫氏は事前に説明を受けておらず「なぜ世界戦でライセンスもない素人を起用するのか」と首をひねった。
 TBSはこの日の試合を中継するため、人気ドラマ「日曜劇場JIN−仁−」を通常より25分繰り下げて放送したが、これに出演中の小出が番組宣伝を兼ねて引っ張り出された格好。富樫氏の不安は的中し、慣れない仕事で小出は「WBC、世界フライト級〜」とNGを出してしまった。
 さらに試合途中で、中継を担当するTBSのディレクターから、富樫氏に対して「試合後は勝者だけ読み上げて、判定の採点内容は読まないでほしい」と思いもよらない要請が。しかし富樫氏は試合を締めくくる上で不可欠な情報と判断し、指示を振り切る形で採点内容を読み上げた。
 会場で両者のごたごたを目にした片岡氏は「TBS側の意図は定かでないが、4ラウンド終了時に発表された採点に会場から疑問の声も上がったため、(2006年に興毅がWBAライトフライ級王者となった)ランダエタ戦の疑惑判定で抗議が殺到したトラウマがよみがえったか。あるいは勝者のコメントを番組の中に入れたかったが、放送時間が押していて端折ろうと考えたのではないか」とみる。
(以下略) 【夕刊フジ

この話題がホントかウソか知らないが、もし事実とすれば、TBSは亀田びいきというより、亀田に勝たせなければならないと思っていたようにしか見えない。
ここからはあくまでも、私の個人的な憶測であるが、もし世論調査をしたら、亀田ではなく内藤を応援していた人は6〜7割ほどはいたのではないかと思う。そんな中で、あれだけ露骨に亀田ファミリーを持ち上げるTBSという会社は、どれだけ世論が読めないのだろうかと思う。もし本当に視聴率が欲しいのなら、亀田家の人を出演させることには何のメリットも感じられないと思うのだが…。
なにか、世論に対する挑戦のようにすら見えるTBS。なにゆえ、そんなに亀田家に固執するのだろう?