報道の自由と国の成熟度

テレ東の記者が中国当局に拘束されているというニュースを見て、あらためて報道と国の成熟度ということについて考えた。

中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市内で10日午後、ウイグル族と警察との小競り合いを取材していたテレビ東京北京支局の小林史憲記者(37)がオランダ人、スペイン人の記者とともに公安当局に身柄を拘束された。
 テレビ東京によると、小林記者がカメラマンらと一緒に取材中、警察官から「撮影しないように」と要求されたが、取材を続けていたところ、10分後に拘束された。市公安局に連行されて取り調べを受けたという。(以下略)
時事通信

今回の暴動について感じるのは、中国という国は時代錯誤も甚だしいということだ。少数民族に対する弾圧ともいうべき行動は、はっきりいって自国のダメさ加減を世界に披露しているに等しいと思う。たとえウイグル族の暴動がきっかけだったとしても、我々から見れば、それまでにウイグル族がひどい目に逢っていたから、こんな形で不満が爆発したのだろうという構図である。
先進国と呼ばれるポジションに仲間入りしようという国ならば、もう少し知る権利やジャーナリズムを尊重するような振る舞いをするべきであると思う。経済的には重要なプレイヤーとなったとしても、真に尊敬を集める国にはなれないと感じた。