ロンドンハーツの芸人リアル

「ロンドンハーツ」を久々に見たのだが、「芸人リアル」という芸人さんの意識調査が非常に面白かった。思わず爆笑し、そして興奮しながら見てしまった。彼らの技術論を違った方式で聞くことができたというか、思わぬところで「Get Sports」や「プロフェッショナル」に出会ったような感覚か。
個人的には、いくらバラエティとはいえだまし討ちで実名アンケートをすることにやや違和感があり、「絡みづらい芸人」の方はあまり面白くなかったが、逆に「ここがうらやましい」というトークは非常に興味深かった。
芸人さん同士の中からブラックマヨネーズ・小杉、ケンドーコバヤシアンタッチャブル・山崎あたりの名前が出てくるのは、すなわち同業者からの評価の高さであろうし、それぞれの芸人さんが、自分が持っていない要素を持つ芸人の名前を挙げていたように感じられ、非常に冷静な自己分析が聞けたと思う。チュートリアル・徳井がブラマヨ・小杉を純粋に羨ましがっていて、なおかつチュートリアル・福田も小杉をうらやましいと思っているくだりなどは、同期だからこその絆や認め合うものを感じられたし、ケンドーコバヤシたむらけんじの名前を挙げたのも、ある意味では自分にないものを持つということで認めている部分なのだろうと思った。
そして、もう一つ面白い要素は、世代論的な見方ができる番組のつくりであったこと。出演していた芸人さんは、いずれも20代半ばから40代手前の芸人達。同世代のサラリーマンにとっては、現場でバリバリやっている若手から中堅どころまでが一堂に会して話をするような雰囲気で聞くことができた。これも思わず興奮した要素かもしれない。
ひねった角度から見れば、ロンハーの後に放送していた「プロフェッショナル」本家よりもよっぽどプロの言葉を聞けたと思う。