感動の残留争い

スポーツには、ドラマがある。
Jリーグの最終節、ドラマティックな展開に何度も感動してきたが、きょうもまた歴史に残るようなドラマを見ることができた。きょうは何と言っても、ジェフ千葉の残留だ。きょうの試合も、後半途中までは千葉の降格決定が決定的かと思ったが、まさかの大逆転。3点目のPKをレイナウドが決めた後、サポーターの涙に思わずこちらも泣けてくるほど、すごいドラマだった。こんなにとんでもないドラマを見ることができるから、残留争いを見るのは面白くてたまらない。
ジェフ千葉といえば、スカパー!西岡明彦さんも実況していたが、古河電工時代から2部を経験したことがない名門チーム。クラブには何かとんでもない力が眠っているのかもしれないし、ミラー監督と言えば、かつてコーチだったUEFAチャンピオンズリーグリバプールでも、2点差をはね返す大逆転があった。奇跡というものは、起きてみるといろんなドラマがあるものだ。
一方、入れ替え戦が決まったジュビロ磐田は、どうしちゃったんだろう。確かに、一時ほどの豪華なタレント陣というほどではないにしても、こんなチームではない。去年のサンフレッチェといい、こういう争いに慣れていないチームは、窮地で脆さを見せる可能性もあるのではないかと思う。(まあ、ベガルタ仙台もメンタルはたいして強くなさそうだが)
また、降格が決まったヴェルディは、きょうの試合はともかく、年間を通してみれば、降格しても仕方ないクラブだったかと思う。ここはフロントと監督がイマイチなイメージ。来シーズンは、いまや少なくなりつつあるよみうりランド育ちの生え抜きを中心にチームづくりするべきだと思うのだけど。


それに比べると、優勝争いなんて、きょうは、ほとんど記憶に残る要素はなかったなあ……。