村上ファンド

後で振り返ると、今年は、日本の金融市場が大きく変わった年になるんだろうなあという気がする。

 阪神電気鉄道グループは5日、村上世彰氏率いる投資ファンド(通称・村上ファンド)がプロ野球阪神タイガースの株式上場を提案してきた、と発表した。野球協約には球団上場の想定がないなどハードルは高く、すんなり実現する可能性は低いが、電鉄にとっては株式の38%超を保有する筆頭株主の要求だけに、厳しい対応を迫られそうだ。阪神電鉄は「基本的に上場することは考えていない」とのコメントを発表した。(共同通信

海外の有名なところでは、マンチェスターユナイテッドなんかも上場してるし、
セリエAのチームもいくつか上場してたと記憶しているので、
個人的には、上場を提案することに対してそんなに不思議な感覚はないんだけど、
世間の皆様、特にタイガーズファンのみなさんにとっては、大きく不満のようだ。
ちょっと二宮清純的な言い方をすると、
タイガースが本当にパブリックな存在であるならば、
阪神電鉄が株を持っていようが村上ファンドが株を持っていようが、同じように運営されていれば問題ないはずだし、
正直言って、村上ファンドの方が、阪神電鉄より立派な経営しそうな気もするけどなあ……。
それに、村上世彰さんって阪神ファンらしいし、
今回は本気で経営に乗り出そうとしてるんじゃないかという気もするんだけど。


まあ、ある特定のチームのファンになるなんて行為は、はっきり言って理屈に合わない行為であり、
感情や気分でしか説明しえない行動だから、
そういう意味では、
いくら正論を言ったところで、ファンに生理的に受け入れられなければダメなんだろうなあ、とも思う。


この手段は、
本当はJリーグのチーム(特に経営母体のない地方チーム)なんかがやったほうがよかったんじゃないかと、
一人でひそかに思っているんだけど。