マネー資本主義

なぜ、未曾有の不況が世の中を襲ったのか。NHKスペシャルの「マネー資本主義」には、その答えの一端が提示されていたのではないかと思う。番組自体は過去を振り返り、分岐点となった出来事を検証することがメインであった。しかし、これまで日本のテレビでは見たことがないような人物のインタビューは、それだけで一定の価値があると思う。こういった番組こそ、NHKの存在意義ではなかろうか。数字は取れないかもしれないが、軟派な内容で通り一遍の情報を伝える番組よりも、こういった堅い番組もあって、テレビはバランスが取れると思う。
資本主義は膨張する。そのことを伝えただけでも、この番組のメッセージは確実に伝わったのではなかろうか。
ただ個人的には、松平定知アナがこういう番組をやると、「いよいよ、今日のその時です」って今にも言いそうな感じがするので、だれか違う人がよかったなあと思う。好きなところで言うと、三宅民夫アナとか。