相撲協会が取材証剥奪

相撲評論家の杉山邦博さんが、日本相撲協会に取材証を剥奪されたとして相撲記者クラブが抗議しているらしい。毎日新聞によると、北の湖理事長は今回の措置を下記のように説明しているとか。

北の湖理事長は、抗議文で「(杉山さんの)言動の何が問題なのか、明確にしてほしい」と要請されたのを受けて、同クラブの代表者に対して口頭で回答。(1)8月中旬の朝の民放情報番組で「朝青龍への処分に対しては弁護士や識者を入れて決めるべきだ」というコメンテーターの発言に杉山さんがうなずいたのは相撲協会批判にあたる(2)テレビ出演の際の肩書が「相撲評論家」「相撲ジャーナリスト」となっているが、こうした立場の人には(記者でないので)取材証を発行できない――と、返還させた理由を説明した。(MSN-Mainichi)

明らかに批判的な態度が問題になっているような気がするのだが……。
まあ、記者ではないので取材証が発行できないという理由なら、社友なんて肩書きは廃止してしまえばいいじゃん、という話だし、たとえば官公庁や警察が記者クラブと揉めるような話とはちょっと違うので、一概に報道の問題とか知る権利の問題なんかにはならないと思うが、少なくともマスコミの批判を許さないような態度では、今後、相撲協会は発展しないんじゃなかろうか。
一連の騒動を見ていていも、相撲協会の親方衆には組織を統治する能力がないように見える。プロフェッショナルな経営者を招かない限り、大相撲に未来はないんじゃないだろうか。だいたい、そんなに報道が気に入らんのなら、ワイドショーで好き放題やっている各TV局の取材証でも取り上げてみたらどうなのよ?