にかほ市

世間的には、ほとんど注目を浴びていない社会人野球・都市対抗野球
しかし、個人的に今年は気になるチームがある。
秋田県にかほ市代表・TDK野球部である。

都市対抗野球:逆転勝利、なまはげも応援…秋田・にかほ市

東北第2代表の秋田県にかほ市(TDK)は4日、準決勝で強豪・さいたま市日本通運)を鮮やかな逆転で破った。1回戦の初勝利で勢いに乗り、一気に決勝へ。スタンドの応援団は熱狂し、駆けつけた「なまはげ」が軽やかなステップを踏んだ。
九回裏2死、本塁上のクロスプレーで試合は終わった。わずか1点差。主審の右手が上がった瞬間、1万1000人の大観衆が沸き、にかほ市応援団のボルテージは最高潮に達した。「このまま全国制覇だ」。万歳三唱が何度も起きた。
過去8回の出場はいずれも初戦敗退。ところが、今回は4連勝で決勝に進んだ。東北勢の決勝進出は1959年以来。2本塁打を放った佐々木弥選手(34)は「(決勝の)相手は王者だけど、もう怖いものは何もない」と話した。
にかほ市内のホテルはこの日、急きょ、1階ホールを解放して大画面スクリーンで試合中継。市民約400人が集まり、試合終了間際には「あと1球コール」が起きた。TDKは昨年末から、午後5時までの勤務時間後に練習を始めるようにした。「社会人としてきちんと仕事をしてから練習しよう」という気持ちからだった。吐く息も凍る北国で、連日深夜まで取り組んだ。船木千代美監督(52)は「練習時間は短くなっても、ハングリーな気持ちになった」と言う。
強力な助っ人もいる。準決勝でも中継ぎ登板した関連太郎投手(25)は、クラブチーム「岩手21赤べこ野球軍団」からの補強選手。米独立リーグで2年間プレーした。50度近い気温や10時間以上のバス移動など過酷な環境を経験。TDKはライバルだが、「素直にうれしい」と喜ぶ。【岡田悟】
にかほ市 秋田県南西端の日本海沿岸にあり、人口約2万9000人。05年10月、仁賀保、金浦、象潟の3町が合併して誕生した。農業と電子部品製造が主産業。松尾芭蕉が詠んだ名所「九十九島」や、日本人で初めて南極探検した白瀬矗(のぶ)中尉の出身地として知られる(毎日新聞

秋田県の片田舎で練習し、
好きな野球をするために、仕事の後であろうと練習をしているチーム。
こんな会社がアマチュア野球界の頂点に立とうとしているということで、どうしようもなく応援したくなってしまった。
地元の声援はもちろん、なまはげが応援しているスタンドなんて最高に素敵だ。
これだけでも十分に、私の心の琴線に触れるものがある。


TDKには、ぜひとも優勝して欲しい。