プロジェクトX

かつて火曜の夜の楽しみと言えば、私の場合「プロジェクトX」だった。
この番組、良くできたドラマだなあ(間違っても”ドキュメンタリー”じゃないですから…)
と思っていたのだが、最近はめっきり見なくなってしまった。


この間、BSで黒四ダムの回を見たのだが、やはり面白かったように思う。
「どこに原因があるのだろうか?」
考えてみたのだが、一つだけ理由があるような気がする。


初期のプロジェクトXに出てくるエピソードは、
当時の開発者(or担当者)の根底に「いかに社会で役に立てるか」という想いがあったように感じる。
(もちろん、国家的なプロジェクトが多かったのだけど。)


一方、最近のプロジェクトXは、
あまりにも、民間企業の技術開発秘話のようなものが多すぎるのではなかろうか。
もちろん、いろんな製品によって我々の生活が向上したのは確かだが、
それだけでは、私としては物足りなく感じる。


番組の熱さが鬱陶しく感じられ、やたらハイテンションで天下国家のことを考えているような、
そんなプロジェクトXが見たいなあ、などと思う。


話はちょっとそれますが、
大体、プロジェクトXで取り上げた企業から協賛金を貰おうなんて根性が気に食わん。
そんなことは民放に任せときゃあいいんですよ、NHKは。